独自の進化で世界を魅了
エンタメと家電から見る韓国のグローバル戦略

ラジオDJやテレビVJとして活動するかたわら、韓国大衆文化ジャーナリストとして、K-POPやドラマなどの韓国カルチャーを発信する古家正亨さん。無類の家電好きなこともあり、COWAYの空気清浄機を愛用する古家さんに、韓国文化や空気清浄機についてのこだわりを伺ったインタビューを、全3回にわたってお届けします。


第3回は、エンタメを中心とした韓国のグローバル戦略や家電のデザインのトレンドについてお聞きしました。


市場は全世界 韓国のグローバル戦略とは?

僕が韓国カルチャーに初めて触れたのは、カナダへ留学していた1997年頃です。大学生の時から地元・北海道のラジオ局でDJをしており、「英語を活用できるラジオDJになりたい!」と向かった留学先で、韓国人のクラスメイトと仲良くなり、そんな彼らを介して知ることになった、当時の韓国の流行歌に魅了され、それが韓国の魅力にどっぷり浸かるきっかけになりました。


英語を学ぶためにカナダに留学したのに、日々韓国のことばかり考えるようになったため、「もう韓国へ行ってしまおう」と留学先を変更。日本に帰国することなく、カナダから韓国へと向かいました。それが僕の人生を変える転機になったのは言うまでもありません。


韓国留学からの帰国後は、ラジオDJとして活動を再開しましたが、当時の日本はJ-POPが全盛期で、K-POPが市民権を得ている今の音楽シーンとは、まるで違った状況でした。ですが、サッカーワールドカップの日韓共催(2002年)や韓流ドラマブーム(2003年~)など、じわじわと日本で韓国の大衆文化が浸透していくのを実感していきました。


「韓国人の友人にプレゼントされたK-POPのCDを聴いて、音楽性のクオリティの高さに衝撃を受けたんです」


今や日本だけでなく、世界中で聴かれるようになったK-POPですが、グローバル化が進んだのは2004年以降と言われています。ビジネスとして、音楽市場を韓国国内から国外へとシフトチェンジさせ、それに合わせ楽曲的には洋楽テイストな楽曲が制作されるようになりました。


その後、YouTubeの登場により、「観て楽しむ」音楽という価値を創造し、かつてMTVの誕生が世界の音楽界に大きな影響を与えたように、K-POPは音楽とパフォーマンスの融合を進め、音楽の楽しみ方を根本から大きく覆し、世界の音楽シーンをリードできるコンテンツにまで成長を遂げていくことになります。


とはいっても、K-POPは決して最近になって急に流行したものではなく、その前提としてさまざまなチャレンジが繰り返されてきました。例えば、現在では当たり前に行われている動画を使ったプロモーションを、韓国では15年以上前から仕掛けていたんです。


トレンドを追うのではなく“生み出す” 独自に発展してきた「韓流デザイン」

韓国のグローバル化は音楽だけではありません。韓国の家電メーカーの製品が世界的に使われていることは、みなさんご存じの通りでしょう。それらのメーカーは、2000年代初頭から、とにかく斬新でユニークなデザインの家電を多く出していたんです。


装飾のLEDやカラーリングなどデザインが面白くて、僕のようなガジェット好きにはたまらない家電ばかりでした。韓国に行くたびに、家電量販店をチェックしているのですが「面白いけれど、(電圧が異なるため)日本で使うのは難しいだろうなぁ」と購入を諦めた韓国家電がいくつもあります。


「韓国の家電は光だけでなく音の使い方にもこだわりがあります。ただ、単に派手なわけではなくモノとして調和のとれたものに仕上げられているところが素晴らしいんです」


韓国製品は、欧米的でも日本的でもなく、独自に発展させてきたデザインが多いんですよね。「どうしたらこんなデザインを考えられるんだろう?」と思うものばかり。きっと世界のトレンドを吸収して、自分たちならこうするというアウトプットが巧みなんだと思います。


この姿勢は、家電だけでなく、音楽や映画などさまざまなカルチャーに共通していることですよね。知っているようで、知らない……そんな今までにない感覚が、世界の人々の心を動かし、今のようなムーブメントを起こしているのではないでしょうか。


最近の韓国家電は「シンプル」傾向に

そんな韓国で今注目されているのが、シンプルなデザイン。インテリアも、北欧テイストやモノトーンのものが好まれるようになっています。ただし、それだけじゃないのが韓国らしい部分で、COWAYの製品もシンプルさがありつつ、プラスアルファのデザイン要素が含まれていますよね。


「AIRMEGA 250」はシンプルさを貫きつつ、最新のトレンドを反映した機能的なデザインで、どんなインテリアにも調和します。僕の場合、主に寝室で使っているのですが、夜も静かでそっと家族を支えてくれているような優しさを感じます。あと置き場所に困らないのもいいですよね。リビングでも使うことがありますが、コンパクトに収まるだけでなく、どこに置いても調和してくれるデザイン性の高さに驚きました。


壁に寄せて配置でき、薄型で置き場所を選ばないデザインが特徴のAIRMEGA 250


また、メンテナンスがしやすい点は、空気清浄機を使い続ける上で欠かせません。せっかくの高機能フィルターも、日々のメンテナンスを怠ると、フィルターが目詰まりして清浄機能を最大限に生かすことができないからです。AIRMEGA 250なら、プレフィルターが取り出しやすく、メンテナンスもかんたんなため、常にきれいな空気で過ごせます。デザインと使い勝手の両方で“シンプルさ”を極めた結果が、世界的な評価にもつながっているのでしょう。

自分に合ったものを「選ぶ」時代へ

ここ数年で、みんなから評価されたものが良いという時代は終わり、自分にとって100点満点なものが良いという時代に変わってきていると感じます。いかに自分の暮らしにフィットするか、その視点を持つだけで、モノの選び方は変わってくるでしょう。家電ひとつ取ってみても、価格やデザイン、機能など価値観の尺度は人それぞれ。自分に合うものを見つけてほしいですね。


自分に合ったものを選ぶためには、視点をグローバルに広げてみると新たな発見ができると思います。僕が韓国文化に触れて夢中になったように、知らない世界を知ることで広がる世界がきっとあるはずです。僕自身もたくさんの人に韓国の魅力を伝えられるよう、今後もさまざまなメディアを通じて情報発信していきます。


導入モデル

AIRMEGA 250

古家さんの推しの一言

計算しつくされた機能美は世界レベル! シンプルかつハイクオリティなCOWAY製品にキュンです。

独自な進化を遂げてきた韓国家電ですが、最近のトレンドは“シンプル”傾向。そんな中でもCOWAYの製品は、どんなインテリアとも調和するデザインで、家電なのにアートのような美しさが魅力です。

話してくれた人

ラジオDJ/テレビVJ/MC

古家 正亨さん

北海道出身。上智大学大学院文学研究科新聞学専攻博士前期課程修了。98年から韓国に留学。2000年以来、メディアを通じて韓国の大衆文化の魅力を発信。2009年には日本でのK-POP普及に対し、韓国政府より文化体育観光部長官褒章を受章。現在はニッポン放送『古家正亨 K TRACKS』(毎週火曜17:30~)をはじめ、テレビ・ラジオを含め6つのレギュラー番組を担当。2022年12月にはこれまでの韓流・K-POP人生の歩みを記した初のエッセイ『K-POPバックステージパス』(イースト・プレス刊)を上梓。

北海道出身。上智大学大学院文学研究科新聞学専攻博士前期課程修了。98年から韓国に留学。2000年以来、メディアを通じて韓国の大衆文化の魅力を発信。2009年には日本でのK-POP普及に対し、韓国政府より文化体育観光部長官褒章を受章。現在はニッポン放送『古家正亨 K TRACKS』(毎週火曜17:30~)をはじめ、テレビ・ラジオを含め6つのレギュラー番組を担当。2022年12月にはこれまでの韓流・K-POP人生の歩みを記した初のエッセイ『K-POPバックステージパス』(イースト・プレス刊)を上梓。

執筆・つるたちかこ 編集・ノオト 写真・小野奈那子